中二病はどのようにして生まれたのか

中二病

それは1999年に伊集院光氏が生んだ中二頃に見られる背伸びしがちな言動を自虐した造語であり、2005年頃から中二特有の言動を揶揄した語として使われるようになったという。(wikiより)

1999年に誕生し2005年からメジャーになった……90年代と00年代……ん?なんだろうこの年代を最近見た記憶が……

あ、そうそうこの前関ジャムでヴィジュアル系について特集されてたのを見たんだ。90年代が黄金期で00年代がネオヴィジュアル期なんだって。

……この年代にはほかにも何かあったような気が……そうだ、アニメ黄金期と重なるんだ。90年~00年代は今の20、30代が心揺さぶられたアニメが沢山あった時期じゃないか!

つまり、ヴィジュアル系とアニメは黄金期が共に90年代で00年代にはアニメの主題歌をヴィジュアル系が担当することが増えた。ヴィジュアル系とアニメにはこんな繋がりがあるわけか。

ヴィジュアル系バンドの独特な世界観とアニメの魅力的なストーリーやキャラクターはさぞ当時の若者に良くも悪くも多大な影響を与えたことだろう……(ドンピシャ世代)
ヴィジュアル系のアニメタイアップとかもの凄い相乗効果があるだろうし……

……………ここで話を「中二病」に戻そう。中二病という言葉が生まれたのは99年。この言葉が流行したのが05年から。この背景にあるものは何か考えたとき、私の頭に浮かんだのはヴィジュアル系バンドとアニメ黄金期だった。そう、私は中二病にかかる原因にヴィジュアル系とアニメが大きく関わっているのではないかと思ったのだ。実際どうなのか少し調べてみた。

まず中二病患者はいつから現れたのか推測。先に触れたように中二病というワードが生まれた時期と流行した時期は丁度ヴィジュアル系とアニメの黄金期と被る。99年には中二病患者がいたのならば黄金期90年代のヴィジュアル系やアニメに憧れた若者が中二病に罹患していた可能性が高い。また05年はネオヴィジュアル期に当たり、ヴィジュアル系がアニメ主題歌を担当することでメジャーになり海外進出を果たし、またアニメもネット技術の向上や日本文化ブームにより海外人気が増した時期である。ヴィジュアル系とアニメが熱いジャンルであった時期にそれらにハマれば中二病にかかりやすくなるに違いない。このような理由から中二病患者は90年代に現れ00年代から数を増したと私は思う。

次にヴィジュアル系とアニメに中二病を誘発する要素があるのか、中二病の症状を元に考察した。

中二病の症状例(ニコニコ大百科より)

・急に親に冷たい振りをする(母親をおふくろやおかん呼び・プライバシーを尊重してくれなど)
・愛想が無くなり孤独を好むようになる(いわゆる“孤高”)
・突然ブラックコーヒーを飲みだす
・急にロックや洋楽を聴き始める
・ロングコートやマントに憧れ銃やナイフを携帯したくなる
・学校が武装集団に占領されて自分1人で戦う事を妄想する
・やれば何でもできるかのような万能感を感じるが、実際に行動に移すことは少ない
メディアやインターネットで仕入れた知識を自分の考えであるかのように語る
・上記に付随し、見た・聞いた知識を経験として語る。売上で優劣を付け人気作品を人気が出る前から知っていたなど
・様々なものを批判しはじめる一方、ある種カルト的なものを崇拝する

中二病の分類(ニコニコ大百科より)

DQN
根は真面目だったり臆病な青少年が、あこがれで不良ぶったり反社会的行為をするタイプ。盗んだバイクで走り出したり、夜の校舎窓ガラス壊して回ったりしたいけど出来ない。悪そうな奴は大体友達ではない。
サブカル系
人とは違う趣味・趣向を持とうとするタイプ。J-POPをバカにして洋楽を聴いているふりをしたり、ライトノベルをバカにして岩波書店などの世界文学を読んでる振りをするタイプ。『ライ麦畑でつかまえて
邪気眼
超能力・魔法・秘密結社に憧れ、自分には隠された強力な能力があると思いこむタイプ。アニメ・漫画・ライトノベルに影響されやすい。闇の炎に抱かれて消えろ!

独特のビジュアルが特徴のバンド見て、彼らの歌うカッコいい言葉や背徳感煽る言葉の盛り込まれた歌を聴いて、アクション・ファンタジー・バトル……豊富なジャンルかつ「光と闇」だの「選ばれし者」だの心熱くする設定満載のアニメ見たらその世界観に引き込まれますよね。憧れますよね。つい真似したくなっちゃいますよね。背伸びしたくなりますよね。ヴィジュアル系バンドは関ジャムで「親に紹介できる・できない」があると説明されていたように必ずしも万人受けするジャンルではないため「人とは違う趣味」に該当だろう。アニメは言わずもがな「邪気眼」系が多い。中二病と一口に言っても見聞きするものによって多少症状や分類が異なるだろうが上記のような症状が当てはまるのではないだろうか?

日本文化を盛り上げてきたヴィジュアル系とアニメだが、同時に多くの中二病患者を生み出してしまったのである。(もちろん私も例に漏れず拗らせた)

中二病は時と共に治まっていくものだという。(稀に自然治癒が上手くいかず重症化してしまうらしいが。)故に過去の過ちとして恥じることが多々あるが決して悪いことだけではない。一度中二病にかかった人々は「心揺さぶるもの」が何かを知っている。だから元・現中二病の人々が作り手となった現代、数々のヴィジュアル系バンドが活躍しており、アニメもヒット作が生まれている。そう、クールジャパンはこうして支えられているのである。どこかでマツコ・デラックスさんが「日本はオタクに支えられている」というような発言をしていた気がするがそれと似たようなものである。

なんか、よく分からない考察してしまったわけだけど、つまり何が言いたいかというと

ヴィジュアル系バンドとアニメの功績は大きい。